『種まきびとのものつくり』鎌倉合宿
今日も蒸し暑いですね。
鎌倉も湿度が高く、室内にいても じんわりといたします。
昨日は鎌倉へ早川ユミさんがいらして、「鎌倉合宿」と称して ホテルで缶詰となり(と、言ってみたかった)、
12月に刊行予定の『種まきびとのものつくり』(アノニマ・スタジオ刊)の打ち合わせをしました。
わたしは前日に高知で仕事をして帰ってきて、ユミさんは山口・萩での個展で山口宇部空港から羽田へ。
デザイナーのNICOさんいわく「空中ですれ違いですねー」。
なると屋+典座で一緒にお昼ごはんを食べて「雨すごかったですねー」などと話し、その後、缶詰のホテルへ。
気分を出すために、和室です。
夜まで一緒に編集の仕事をして、わいわいと「鎌倉合宿」は無事終了しました。
今回の本はユミさんの初めてのエッセイ集『種まきノート』が「読み物」であったのに対し、ユミさんのイラストと手書きの言葉、そして写真で構成する「ビジュアル」の本です。
大量消費の社会に流されるのではなく、もう一度自分たちが生きるために「ものを作る」、その嘘のない生活、暮らしを伝える本です。
わたしはよくユミさんの本を「生きかたの本です」と紹介しますが、ユミさんらしい独特のイラストは、力強くて、少しへんてこで、ぐっと胸にくるんですね。
それはもう世代を超えて 「何事だ、この濃さは!」というような、目をつむってしまっていけない「何事か」をひしひしと感じるのです。それは誰にも真似ができない「ユミワールド」です。
「この人の本を作りたい」、と強烈に思うのは、ユミさんご本人が持っている不思議な「ユミワールド」の魅力なのでしょうね。
『種まきびとのものつくり』(アノニマ・スタジオ刊)の進行状況はまたこの日記でもお知らせしていきますので、
ぜひ楽しみにしていてください。
イベントもこれから企画していきますから。
スケジュールは一日一日です。小さな山のぼりのようだ、とふと思います。
一日朝から山をのぼり、自分のペースで歩き、そしてまた夜に山を降りてきます。
また朝から違う山に登ります。
一日ってそんなものですよね。誰にとっても。
それで気が付くと一週間とか、一ヶ月とか、1年とか・・・過ぎていくのですね。 我ながら、単純明快で いいですね。
今日は日中、さまざまな企画書等を書くデスクワークをして、夕刻、これから鎌倉芸術館で立川談春さんの落語会へ行ってきます。
わたしのなかでは、いま、「器と落語」をいかに組みあわせるかがテーマなので、これも勉強です。
明日は一日NEARにいます。
そしてあさって、お待ちかねの巳亦敬一さんの硝子のうつわが札幌から届きます。
7月2日〜7月8日 うつわ祥見「巳亦敬一 硝子のうつわ展」 営業時間は夏時間で18時までのオープンです。
ぜひお出かけください。