夏の日。茶漬碗展
こんばんわ。
6月に入り、鎌倉は空気の乾いた晴天が続いています。
この季節、外を歩いていますと、頬にあたる風が本当にさわやかで気持ちがいいですね。
電車に乗って知らない街へ行き、どこへ行くというのでもなく歩いてみたい という気持ちになります。
さて、今日は午前中は 早川ユミさんの新しい本の構成についてのやりとりと、午後からは明日から始まる「夏の日。茶漬碗展」の準備でNEARへ行ってきました。
石田誠さん、村田森さん、吉田直嗣さん、尾形アツシさん、吉岡萬理さん、鶴見宗次さん 出展の作り手の方は6人。
それぞれの表現が異なる作り手の方の「茶碗」です。
テーマに即して器を出展していただく展覧会は、実際に器が届くまで安心できないというか、どんな器が届くかによって、展覧会の意味合いが違ってしまったり、緊張感が失われたりしますので、器との対面には非常にドキドキするものです。
出展された器の出来がそのまま、展覧会の完成度、見ごたえとなるわけですから。
今回の茶漬碗展では尾形アツシさんが「納得がいくものにしたいので搬入をもう一日待ってほしい」という申し出があり、ぎりぎり前日の今日の午後の納品となりました。
届いた器たちをテーブルに並び終えて ほっとします。
よい茶碗がそれぞれ凛々しく「立って」いました。
器が立つというのは、器が自信がある姿をしている時にあえて使いたい表現です。
「ごまかしのない仕事かどうか」、「心ここにあり」
そんな茶碗が届いています。
吉岡萬理さんの鉄彩、吉田さんの鉄釉、鶴見さんの手びねり、石田誠さんの紅毛手、尾形アツシさんの粉引きと刷毛目、そして村田森さんの黒釉、粉引き。
見ごたえのある、よい器たちが集っています。
本当は、最後の一客の器を「あるべき場所」に置いて、この展示が完成した瞬間を皆さんにお見せしたいですね・・・・
展示はこちらも真剣勝負です。楽しい時間であるには変わりないですが、器たちがそれぞれ「生きて」くるように
集中して集中して、一人で行います。
満足のいく展示が完成した瞬間はそれはもう嬉しいものです。
「夏の日。茶漬碗展」は6月4日初日を迎えます。
ぜひお出かけになり、ご覧ください。
明日は写真入りでそれぞれの器を紹介します。
「夏の日。茶漬碗展」では 6月5日(土)に鎌倉小町通りの「なると屋+典座」のイチカワヨウスケさんの特別な茶漬を味わっていただく会を行います。
17時30分と19時の二回です。
まだ若干お席があるようなので ご希望の方は
電話でお申し込みください。
onari NEAR 0467-81-3504
先日の日記でお知らせした「明るい器の相談室」がスタートしました。
器をもっと身近に感じていただくために、器の明るく朗らかな質問、悩みにお答えするというものです。
皆さんも「これは聞いてみたい」「こんなことで悩んでいる」という質問やお悩みがあれば どうぞお気軽にお寄せください。
私も朗らかに、けれど、真剣に答えさせていただきます。
これからの展覧会のお知らせ
○ onariNEAR オン・ザ・テーブル 6月4日(金)〜6月16日(水) 「夏の日。茶漬碗展」
出展作家 尾形アツシ 石田誠 鶴見宗次 村田森 吉岡萬理 吉田直嗣
○ うつわ祥見 吉田直嗣展 6月12日(土)〜6月18日(金)
初日12日と13日 吉田さんが在廊します。
くわしくはうつわ祥見のホームページをご覧ください。