毎日更新9日め
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
2009年5月1日。「うつわ祥見」の新しい空間が鎌倉駅そばに生まれます。
そこで、4月1日から4月30日までの一ヶ月を、毎日、ここで文章を書くことにしました。
この一ヶ月は、とにかく毎日書いてみよう、と。
誰というわけではないけれど、自分とそう約束をしたくなったのです。
もし時間があれば、お付き合いください。
そして、今日が9日めです。
春の鎌倉は朝から 人、人、人であふれていました。
電車に乗っていると、友人同士の女性たち、修学旅行の学生さんたち、一人旅を楽しむ方、カメラで熱心に桜を写している方・・・
ホームから駅の改札までも普段よりよけい時間がかかり、人の波に揉まれながら・・・なんて言うのでしょうか・・・「鎌倉のすごさ」を改めて感じた次第です。
横浜駅もまた違ったふうですが、ここはいつも大賑わいです。
駅というのは、それぞれが行き交うことで「風景」を作り出すものですね。人の動きを見ていると、見知らぬ人同士がある断片では同じ風景のなかで存在している、それぞれ別の目的を持って「その場」に集っている。そのことが面白いな、と思います。
帰りは、なぜかそういう気持ちになったので、「東海道線」に乗らずに「根岸線(っていうのかな)」の各駅停車に揺られながらのんびりと帰ってきました。
電車の揺られながら、わたしはいつも、人の幸せについて考える癖があります。
何をどう生きたら「よく生きた」ことになるのか、と。
性懲りもなく考えるのです。
なかなか答えが出ない問答ですから、これも考えれば考えるほど「面白い」のです。
今、東京・六本木の国立新美術館の地階 SFTギャラリーで行われている小野セツローさんの展覧会で作品を拝見すると、「生きること」を愛して、「健康でこころ愉しく生きていく」知恵のようなものをひたひたと感じます。
愚鈍ながらも、そうして「生きて」いたほうがいい。生き続けていくほうがいい。
・・・と、思うのですよ。
日本では 自殺者が年々増えているそうですね。
多くの人々が生き続けていくことを困難に感じて命を絶つ・・・そんな国はおかしいですね。どこかが間違っていると思います。
あたたかいごはんは 湯気の向こうに、人のそばにある。
理屈ではないのです。
ごはんを抱きしめるように、めし碗を手に包んで食べてみる。
幸せはそんな小さいものの積み重ねでできているのではないでしょうか。
ウッドデッキの「オオデマリ」が小さな花を咲かせそうとしています。
瑞々しい若葉と、また生まれたての淡いグリーンの花の蕾。
「今年もありがとう」と、オオデマリと話をします。 幸せです。
今日は、日付が変わるギリギリのタイミングで更新することができました。
ではまた明日に。
●うつわ祥見の次回展覧会は木工家・須田二郎さんの木のうつわ展です。
2年ぶりの個展です。4月24日〜4月30日。初日に須田さんが在廊予定です。
●「吉岡萬理 カルロス君と色絵の世界展」 馬喰町 ART+EAT
2009年5月7日(木) 〜5月23日(土)
11:00〜19:00 金曜日は21時まで
日月休廊 会期中休み 5月10日・11日・16日・17日
最終日は17時まで
関連イベント
5月9日(土) 記念イベント
『カルロス君を想う』野菜料理とライブ「カルロス君のうた」発表会
カルロス君のうた (作詞:shokentomoo 作曲:武徹太郎)
18時受付 18時30分スタート
会費 3000円(税込)
大阪ブックギャラリー「イトヘン」で、吉岡萬理+祥見知生連載コラムが再開しました。
萬理さんの楽しく、明るいエネルギーが感じられるコラム、そして、わたしも相手が萬理さんとあって、とてもリラックスした文章を書いています。
●うつわ祥見の新しい空間 utsuwa-shoken onari NEAR が5月1日オープンします。
「よい器は、ここに来れば いつでも会える」
そんなお店になりますように。
鎌倉の裏駅から徒歩4分ほどの、「御成通り」の端っこです。
時間がゆっくりと流れているこの通りで、「器を伝える場所」を。
器を通じて新しいものがたりが生まれたらいいなぁ・・と思います。
また多くの方と出会えることを願っています。
●セツローのものつくり展
東京・国立新美術館 地階 SFTギャラリー
2009年3月18日〜4月20日
くわしくはこちら→ http://www.cibone.com/sft/sftgallery.html
東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館B1
TEL: 03-6812-9933 FAX: 03-5775-4670
10:00-18:00 (金曜日のみ20:00まで)
毎週火曜日定休(祝日又は休日に当たる場合は開館し、翌日休館)
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